カメの甲羅はなぜ丸い?
おわんを伏せたような形の甲羅はカメを可愛らしく見せている原因のひとつですが、カメの甲羅の形は非常に良く出来ており、現代の飛行機や建築物にもヒントを与え
ているのです。
同じ材質で、半球型(カメの甲羅型)、三角すい、ハコ型を用意し、上から物を落とすと、半球型は三角すいやはこ型に比べ壊れにくくなってます。
カメは半球型の甲羅によって外からの打撃をやわらげています。
そのように丈夫なカメの甲羅は 昔は戦いの時に盾として使われたり、弦を張って楽器に用いられました。
そして注目すべきは現代工学の発達に重要なヒントを与えたということです。
特に飛行機は昔支柱によって強度を持たせていましたが、スピードアップが必要になると支柱は邪魔になります。
そこで支柱を取り外す代わりに、半球型を利用により外壁を強化して一室化する構造に進歩しました。
建築では、内部を広くし全体を一室化して強度を持たせる、いわば壁面構造がクローズアップしてきました。
これらはコック方式と呼ばれていますが、カメの甲羅からのヒントです。
カメはこのような自然の恩恵による殻に覆われているから、こんなに鈍くさくても生きていけるのです。
→こちらでは図付きで解説しています。
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